1週間前(5月4日の土曜日)、栃木県小山市のマスジド バーブル・イスラームにて、「ICOJムスリムの集い」というイベントが開催されました。主催は日本のイスラーム団体の一つである、イスラミック・サークル・オブ・ジャパン(ICOJ)です。
ウルドゥ語のプログラムと日本語、英語のプログラムに分かれて開催され、日本語プログラムは、18歳以下の「ヤングムスリム」対象のプログラム、19歳以上の「ネクストジェネレーション」対象のプログラムの2種類に分けておこなわれました。
わたしはウルドゥ語プログラムのほうで日本語のスピーチも依頼されていましたが、基本的にヤングムスリムのプログラムに参加していました。
↓今回担当した内容
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レクチャー「アッラーとわたしたち」
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グループディスカッション「悪事について」
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スピーチ「日本でムスリムの子どもをどう育てるべきか?」
ゴールデンウィーク中ということもあり、バスや車は渋滞で遅延。開始時刻にヤングムスリムプログラムの会場に居たのはわたしと妻、娘、小山マスジドのイマームさんの息子のみ…。そのあとも少しずつ人数が増えましたが、まだまだ数人…。ウルドゥ語プログラムのオープニングに全員で参加し、やっとそこそこの人数になったので、1時間ほど遅れてスタートしました。
以前は、レクチャーを聞いてもらえている感覚があまりなかったのですが(汗)、今回は集中して話を聴いてくれました。
「前に参加したレクチャーの内容とか、全部忘れました!」と宣言してくれた子もいましたが、こちらからの質問に積極的に、たくさん答えてくれました。
こちらもなるべく柔らかく、子どもたちと会話しながら進めるように心がけました。
急遽プログラムの順番が変更になり、昼食後すぐ、ウルドゥ語プログラムでスピーチをおこなうことに。
子育てについて話して欲しい、とのことでしたが、わたし自身はまだ子育てビギナーであり、子育ての経験がほとんどありません。ただ、自分の視点から課題だと思うことや、それぞれの親、コミュニティとしてこんなことが必要なんじゃないか、ということをざっくりとお話しさせていただきました。
15分のスピーチの予定が30分も喋ってしまいました…内容をだいぶ削ったのですが…。
スピーチ後、何人かの方が内容に興味を持って話しかけてくださり、連絡先を交換しました。ありがたいことです。
わたしの最後の担当は、悪事についてのグループディスカッション。イスラームで禁止されていることや、良くないとされていることについて、
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クルアーンで禁止されている代表的なもの
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イスラーム以外でも罪・悪徳とされるもの
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イスラーム以外では特に罪・悪徳とされていないもの
に分けて取り上げ、グループに分かれてそれぞれ選択した悪事について、「なぜ悪いのか」についてディスカッション、発表してもらいました。
発表は、寸劇を入れるなど自由なスタイルでやってもらいましたが、グループによっては、メンバー1人1人がそれぞれ異なった理由(なぜ悪いのか)を考えて挙げているところもあり、驚かされました。
ただ、このグループディスカッションの時間は、男子たちが遊びたくなる時間帯だったため、午前のレクチャーとは違ってなかなかカオスな雰囲気でした(マイクを使っていましたが、声が枯れました)。
グループディスカッション後はみんなで公園に行ってサッカーなどで遊び、最後はモスクに帰ってアハマド前野先生の、親の権利についてのレクチャーを受けました。
ムスリムとして親にどう向き合うべきか、それはなぜか、10代のムスリムへのメッセージ、といった内容で、わたしも普段の自分自身を振り返る機会になりました。
アッラーは、審判の日の灼熱のなか、7種類の人をご自分の影の下に入れてくださる、そのなかには、アッラーへの崇拝において成長した若者が含まれる、なぜなら、そういう人は(ほかの6種類の人たちと同様)とても珍しく貴重だから!というお話も印象的でした。
日本語プログラム終了後は、ウルドゥ語プログラムと合流。そこで、ICOJの新年度のアミール(代表)、シューラのメンバー(評議員)が発表されました。
プログラムの計画やポスターの作成、情報のシェアといった準備を、ネクストジェネレーション・ヤングムスリムの担当者が責任を持っておこなう体制ができてきており、参加者も積極的な姿勢で参加してくれていました。
今後もより良いイベント・プログラムが開催できるよう、わたしもできるかぎり協力していきます!
ちなみに、この日のレクチャーでは、渋滞でプロジェクターの到着が遅れたため、レクチャーはスライドなしでおこないました。
インシャーアッラー、本日夜のオンラインクラスでは、同じテーマでスライドを使って授業をする予定です。
また、浅草モスクの夜のダルスでも、子育てに関するスピーチを再度おこないたいと思います。
ぜひご参加ください!