イスラーム | Islam

【毎週日曜日13:00〜15:00】お子さまと女性のためのタジュウィード講座開講中

タジュウィード講座の様子

タジュウィード講座の様子

السلام عليكم ورحمة الله و بركاته

浅草モスクでは毎週日曜日、2階の女性礼拝室にて、13:00〜15:00の時間にタジュウィード講座を開講しております。

女性クラスのポスター 女性クラスのポスター(英語)

思春期を迎えるまでのお子さま・女性が対象で、アラビア語のアルファベットの学習からタジュウィード(クルアーン読誦のルール)を身につけ、タジュウィードに則ってクルアーンが読める状態を目指します。

講師は、インドネシア人女性(インドネシアのマドラサで指導経験あり)です。

お気軽にご参加ください。

なお、都合により開講できない週もありますが、ご了承ください。

※ان شاء الله
開講できない週については、こちらのブログで早めに連絡する予定です。

以下の教材を適宜使っています。

  • BUKU IQRO
  • 『はじめてのアリフ・バー』
  • そのほか講師による手作り教材

BUKU IQRO BUKU IQRO(アルファベット) BUKU IRQO(タジュウィード) 『はじめてのアリフ・バー』 『はじめてのアリフ・バー』(アルファベット) 『はじめてのアリフ・バー』(宿題ページ)

自作教材(アルファベット)

タジュウィード講座に関するお問い合わせは、以下のメールアドレスまでお願いいたします。

benkyokai.iman@gmail.com

【毎週土曜日19:00〜 ※時間変更】日本語オンライン・イスラーム勉強会のお知らせ

勉強会ポスター(日本語)

勉強会ポスター(日本語) 勉強会ポスター(英語)

毎週土曜日におこなわれている日本語・オンラインイスラーム勉強会の時間が変更されました。

こちらでのお知らせが遅くなってしまいましたが、9月より、19:00からの開始となっております。

zoomを使ったオンラインのイスラーム勉強会で、男女問わず、ムスリム(イスラーム教徒)以外の方のご参加も大歓迎です。

お気軽にご参加ください。

この勉強会についてのお問い合わせは、benkyokai.iman@gmail.comまでお願いいたします。

「スィーラ・コンファレンス〜預言者ﷺについて知る会〜」のお知らせ

スィーラコンフェレンスポスター

スィーラ・コンファレンス〜預言者ﷺについて知る会〜

スィーラコンフェレンスポスター スィーラコンフェレンスポスター(英語) スィーラコンフェレンスポスター(ウルドゥー語)

掲載したポスターのとおり、8月14日(日)に行徳文化ホールにて、「スィーラ・コンファレンス〜預言者ﷺについて知る会〜」が開催される予定です。

主催はイスラミック・サークル・オブ・ジャパン(ICOJ)です。

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アッサラームアライクム!
来たる8/14に毎年恒例のスィーラ・コンファレンス〜預言者ﷺについて知る会〜を開催します。
歴史上で最も影響を与えた人物で堂々の1位となり、逝去後1400年経った今もなお世界中の人々に良い影響を与え続けている預言者ムハンマドﷺ。ムスリムは彼を模範として生活すべきですが、果たして彼のことをどこまで知っているでしょうか?このイベントを機に、みんなでさらに理解を深めましょう!✍️
日時: 8/14(日)18:00〜20:30
場所: 行徳文化ホールI&I
千葉県市川市末広1-1-48
参加費無料。お弁当無料配布🍱
主催: Islamic Circle of Japan
icoj.next@gmail.com

【毎週日曜日13:00〜15:00】女性とお子さまのためのタジュウィードレッスン開講

女性クラスのポスター

【毎週日曜日13:00〜15:00】女性とお子さまのためのタジュウィードレッスン開講

女性クラスのポスター 女性クラスのポスター(英語)

掲載したポスターのとおり、ダールル・アルカム モスク(浅草モスク)では、毎週日曜日の13:00〜15:00の時間内に、女性とお子さまのためのタジュウィード(クルアーン読誦)レッスンを開講します。

アラビア語のアルファベットの読み方からスタートできます。

お気軽にご参加ください。

このレッスンへのお問い合わせは、benkyokai.iman@gmail.comまでお願いいたします。

【毎週土曜日19:30〜】日本語オンライン・イスラーム勉強会のお知らせ

イスラーム勉強会のポスター

【毎週土曜日19:30〜】日本語オンライン・イスラーム勉強会を開講中

イスラーム勉強会のポスター イスラーム勉強会のポスター(英語)

掲載したポスターのとおり、毎週19:30〜、zoomを使った日本語での、オンラインイスラーム勉強会を実施しています。

男女問わず、ムスリム(イスラーム教徒)以外の人のご参加も大歓迎です。

お気軽にご参加ください。

この勉強会についてのお問い合わせは、benkyokai.iman@gmail.comまでお願いいたします。

 

【アラビア語レッスン】グンナ(鼻から音を出すこと)に苦戦中…頭ではなく、体で覚えるしかない!

ムスハフ

夜、アラビア語発音のレッスンをオンラインで受けています。

いつから始まったんだっけ…以前の投稿を見たら、5月24日からでした。

スタートしてからいつの間にか5ヶ月近くが経過。

الحمد لله

BUKU IQRO’という教材が終わり、現在は一度覚えたクルアーンのスーラを、正確なタジュウィードで読めるように復習しています。

たぶん、最初にアラビア語を教えてくれた親友のアジジルや妻、そのほかの方も何度か指摘してくださっていたと思うのですが…
ن
の発音の仕分けが正しく身に付いておらず、苦戦しています。

الحمد لله

日本語で読めるタジュウィードのテキストがない…と思い込んでいたのですが、先生から紹介していただきました。

日本語のタジュウィードテキスト

今まで感覚に頼ったり、外国人のQari(クルアーン読誦者)の発音をただ(ルールもよく分からずに)真似たりしていただけでしたが、日本語で解説を読んだことで、ルールが明確になりました。

最近学んだこと:グンナ(鼻から音を出す)して読む場所

  • イクラーブ:بの前のنはمの発音で読む(グンナあり)
  • イフファー:نを隠してグンナで読む(グンナあり)
  • イドガーム・ビグンナ:ي و م نの前のن→つないで読む(グンナあり)
  • イドガーム・ビラー・グンナ:ل رの前のن→つないで読む(グンナなし)
  • イズハール:ء ه ع ح غ خの前のن→つながない(グンナなし)

改めてムスハフを見ると、ちゃんとわかりやすく色分けなどされていたのですが、知らないものは見えない、という状況でした。

ان شاء الله

今後は、必ずムスハフを開いて練習したいと思います。

クルアーンを覚え始めた最初の頃はアラビア文字が全く読めなかったため、耳に頼って覚える癖がついていました。

しかも、頭の中で知らないルールはそぎ落とされ、間違って変換されてしまっていたと思います。

今後は、

  • ムスハフを開いて繰り返し正確に読む→頭ではなく口・舌・鼻・喉の感覚・耳を慣れさせる
  • Qariの発音を聴くときもムスハフを開いて正確に目で追う

を意識していきたいと思います。

ジャパンダアワセンター開催のオンライン授業(使徒たちへの信仰)に参加しました。

ジャパンダアワセンターのオンライン授業

先月、初めてジャパンダアワセンターが月に1回開催しているオンラインのイスラーム授業(講師:アフマッド前野先生)に参加しました。

الحمد لله

イスラームの六信の基本について学ぶ授業ということだそうですが、ふだんの自分の信仰のあり方や、理解の仕方、モスクの授業での子どもたち(大人も含む)への伝え方などを見直す好機になったと思いました。

ان شاء الله

ムスリムが少ない日本ではそういった機会は少ないので、オンラインで参加できることを幸いに、今後も積極的に聴講していきたいと思います。

さて、本日のテーマは「六信編その二 使徒たちへの信仰で揺るぎない信心を培う」でした(今回も講師は前野先生)。

人間には生まれ持った天性(フィトラ)があり、それを守ることができれば自然にタウヒード(唯一神信仰)へと導かれる…でも、導かれた後は使徒・預言者の存在が必要…。

自分がイスラームに導かれたときのことを回想しながら聞いていました。

自分の思考や直感は唯一神(アッラー)の信仰へと導かれていきますが、「じゃあその上で、何をどうやったらいい?」(とくに具体的な「どう」の部分)については、使徒・預言者という方々の言行から知っていくしかない。

「人間はうぬぼれやすい・我流を良しとしがち」ということも、自分やほかの人を見て、日々(とくに最近よく)感じていることでした。

授業では預言者ムハンマド様(SAW)の「人間としての側面(日常生活の具体的な模範)」・「光としての側面(アッラーとの心のつながりを強めるためにアッラーから与えられた特質)」の両面から、彼を愛することの重要さが説かれました。

ムハンマド様(SAW)への愛を深める方法として紹介されたのは、以下の7つでした。

 

  1. ムハンマド様(SAW)について知ること
  2. ムハンマド様(SAW)の時代の教友(サハーバ)たち(RA)について知ること
  3. サラワート(祝福祈願)をたくさんすること
  4. 彼(SAW)のスンナに従うこと
  5. 彼(SAW)の末裔・学者に会うこと
  6. 彼(SAW)からの教えの系譜に加わること
  7. 彼(SAW)を愛する人たちと共にあること

 

です。

前野先生ご自身は、「サラワート(祝福祈願)をたくさんすること」「彼(SAW)の末裔・学者に会うこと」がとくに大きなきっかけとなり、ムハンマド様(SAW)への愛を深められたとのことでした。

そしてこの授業で最も自分に響いてきたこと。それは、「正しくムハンマド様(SAW)に従うとはどういうことか」について議論が絶えない中、本質を見極めるためとして教示された次の言葉です。

「あらゆるものへの慈悲」に近づくための道につながっているかどうか

同じイスラームについて語る言葉であっても、「よい想念」「敬愛」「受容」に向かうものなのか、それとも「邪推」「軽蔑」「排除」に向かうものなのか…。

ان شاء الله

いろいろな情報、議論、言葉、ほかの人のあり方、自分自身の心のあり方…迷いそうになったら思い出したいと思います。

そして授業終了後、ジャパンダアワセンターにてイスラームについて勉強された日本人の女性がシャハーダを行い、それをオンラインで見守りました。

ここでも前野先生が3つのアドバイスをされていましたが、自分自身へのアドバイスとして受け止めました。

 

  1. 信仰は生ものなので早めにケアして大切に
  2. 世界中のムスリムみんなが同胞になるが、ムスリムになる=外国人になることではない。ムスリムとしてのアイデンティティを大切にしつつも日本で生まれたことも大切に
  3. マイペースに歩む(たくさんの「親切」なアドバイスの海に溺れてしまわない)

 

イスラームへの入信、おめでとうございます。

الحمد لله

ジャパンダアワセンターの活動や前野先生の活動に敬意を抱きつつ、学びの機会を得られたことに感謝しています。

جزاك الله خيرا

アッラーの祝福がたくさんありますように!

100円ショップにて、外出時のイスティンジャーに役立つグッズに思いがけず遭遇

BotLLet携帯用おしり洗浄具

写真は、本日100円ショップ「Can Do(キャンドゥ)」で出会った、「BotLLet携帯用おしり洗浄具」(株式会社小久保工業所)です。

金曜礼拝からの帰り道、駅の近くのキャンドゥに立ち寄ることが多いのですが、今日も「トイレ用のお掃除シートが残り1枚だったよな…」と思って足を運びました。

トイレ関係の商品が並ぶ棚に行き、お目当てのお掃除シートを確保。

「ほかにどんなものが売ってるのかな…」と周囲を見回していたら、その出会いは突然訪れました!

الحمد لله

実は、求めていたんです!こういうの!!!

先日妻が電車に乗って移動したときのことです。

彼女は駅や電車内のトイレを使いたくないと言いました。

なぜならトイレがウォシュレットではなく、水で洗うことができないからです。

イスラームでは、用を足した後は排泄部位を水でキレイにするイスティンジャーや、紙や石で拭き取るイスティジュマールをしなくてはなりません。

これを怠ると、礼拝前に行う浄めが成立しなくなり、礼拝ができなくなってしまいます

イスラム圏ではトイレにイスティンジャー用のハンドシャワーが備え付けられていることが多いようです(私はモスクで見ました。インドネシアに行ったときは、水の入った容器が置かれていたかな…)。

用を足した後トイレットペーパーで拭くだけというのはどうも不潔に感じられてしまうのです。

妻には「水の入ったペットボトルを持ち歩くようにしようか…」などと言っていたのですが、まさにこの問題解決に役立つグッズではないですか!

収納されたノズル

写真のように、ノズルはペットボトル内に収納できます。

空のペットボトルを携帯し、必要なときに水を入れれば使えます。

何て便利!

帰宅後、実際に水を入れて、水の発射実験を行いました。

役立ちそうです。

100円ショップ…創意工夫に溢れた便利な商品が他にもありそうで、興味深いです。

日本語で読めてイスラーム入門に役立った本

イスラームの本

「イスラームに興味があるんですが、何かおすすめの本はありませんか?」

「日本人でイスラームに興味を持っている人に本を紹介したいんですが、何かいい本ありますか?」

などと聞かれることがたまにあります。

私自身もイスラーム初学者ですが、3年間で読んだ本の中から、イスラームの基本を知る助けになった本を紹介します。

イスラームに興味を持った方、イスラームに入信したばかりで何を読んだらよいかわからない方、イスラームに興味のある日本人にどんな本を勧めたらよいかわからない外国人ムスリムの方などの参考になりましたら幸いです。

イスラームの聖典『クルアーン』

『日亜対訳クルアーン』とアラビア語のムスハフ

イスラームの基本は唯一神アッラーのみを崇拝の対象とすることです。

アッラーは自身の言葉を人間の預言者(メッセンジャー)に託したとされます。

そしてイスラームでは最後の預言者がムハンマド(S.A.W)、ムハンマド(S.A.W)を通してアッラーが人類に伝えたメッセージが『クルアーン』だと信じます。

そのため、イスラームについて知ろうとする場合、『クルアーン』を読まなくてはなりません。

ただし、『クルアーン』はアッラーが天使ジブリールを通じてムハンマド(S.A.W)にアラビア語で下されたものです。

他言語に翻訳されたものは『クルアーン』としては認められません。

古典アラビア語を身につけ、原語で『クルアーン』を読み、『クルアーン』の解釈(タフスィール)も学んでいかなくてはならないでしょう。

とはいえ、日本人のわれわれにとってこれはハードルが高く感じられます。

「正確な翻訳は存在しえないにしても、日本語で『クルアーン』の内容を大まかに知りたい」と私も思いました。

そこで『クルアーン』の日本語訳を手に取ることになります。私も一番最初に読んだイスラームの本は日本語訳された『クルアーン』でした。

今、私の本棚にはアラビア語の『クルアーン』の他に、以下の日本語訳された『クルアーン』があります。

  • 中田考(監訳)『日亜対訳クルアーン』作品社、2014年
  • 『日亜対訳注解聖クルアーン』日本ムスリム協会、1982年
  • 水谷周(監訳)・杉本恭一郎(訳補完)『クルアーン やさしい和訳』国書刊行会、2019年
  • ファハド国王マディーナ・クルアーン印刷コンプレックス版『聖クルアーン 日亜対訳注解』2019年(※2020年8月11日加筆)

最初に手に取ったのは作品社の『日亜対訳クルアーン』です。

通読のしやすさから『クルアーン やさしい和訳』(第1版では間違いが多く、持っているのは修正された第2版)も読み、現在は再び『日亜対訳クルアーン』を読んでいます。

イスラームに入信する前から何度も読んでいますが、読む度に新しい発見があります。

しかも読んでいる時点の自分には捉えきれないものが常にたくさんあるのを感じます。

Tajweed Quran for Learning

日亜対訳 クルアーン――「付」訳解と正統十読誦注解

クルアーン:やさしい和訳

ファハド国王マディーナ・クルアーン印刷コンプレックス版については2020年8月現在、応募多数のため無料送付の受付が停止となっています。

読みやすくわかりやすい入門書が欲しい方におすすめ

『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』『日本一わかりやすいイスラーム講座』

『クルアーン』の日本語訳を紹介しましたが、「そもそも『クルアーン』とは何かを含めてわかりやすくイスラームの概要を知りたい」と考える方は多いでしょう。

そんな方におすすめしたいのが以下の2冊です。

  • 中田考・天川まなる『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』サイゾー、2020年
  • 勝谷誠彦・中田考『日本一わかりやすいイスラーム講座』アスコム、2015年

『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』

イスラームの基本的なことについて、マンガを読んで楽しみながら知ることができます。

天川まなるさんによるマンガは細部までとても美しく描かれています。

ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門

[参考記事]楽しくイスラーム入門!:中田考&天川まなる『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』 

『日本一わかりやすいイスラーム講座』

こちらはマンガではありませんが、コラムニストの勝谷誠彦さんとイスラーム学者の中田考先生との対談形式で、イスラームについてわかりやすく知ることができます。

活字が大きくて読みやすく、イスラームについて知らない日本人が特に知りたいと思っているトピックに沿って進んでいきます。

イスラームを知る上で重要なポイントが簡潔に書かれています。

  • 一時限目:イスラームの人たちは、みんな好戦的なんですか?
  • 二時限目:「イスラーム国」事件の真相を教えてください
  • 三時限目:イスラーム教の何が魅力なんですか?
  • 四時限目:イスラームの人たちの考え方は、我々とどう違うんですか?
  • 五時限目:ユダヤ教やキリスト教と何が違うんですか?
  • 六時限目:イスラームは本当に世界を乗っ取るんですか?

日本でいちばんイスラームを知っている中田考先生に、灘高で同級の勝谷誠彦が教えてもらった! 日本一わかりやすいイスラーム講座

より詳しく知りたい方向けの本

イスラームの本

先の2冊よりもさらに踏み込んでまとめられている(と思われる)本を紹介します。

  • 松山洋平『イスラーム思想を読みとく』筑摩書房、2017年
  • 中田考『イスラーム入門』集英社、2017年
  • 中田考『イスラームの論理』筑摩書房、2016年

ちなみに、中田先生ご本人は、『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』の次におすすめな本について、Twitterで下記のようにおっしゃられていました。

『イスラーム思想を読みとく』

イスラーム思想史を専門にされている松山洋平先生の本です。

序章は「日本のイスラーム理解」。

ムスリムでない日本人は、イスラームは「豚肉厳禁」「禁酒」「禁欲」「断食」「礼拝」といった戒律重視の「術の体系」であると誤解しがちです。

しかし、実際のイスラームは心の中に信仰をもつ(宗教儀礼よりも心の中で真実であると信じることが重視される)「信条の体系」として見ていくことが大切である、といったことがわかりやすく書かれています(酒を飲んでも豚を食べてもムスリム)。

そこから、そもそもイスラームの「信仰」とは何か、信仰と不信仰をめぐる神学的な背景、スンナ派の主要な神学潮流やそれらの中の対立構造、穏健派と過激派の見解の相違、イスラーム法学における解釈の正統性といったテーマが扱われます。

「イスラームとは何か」ということ、イスラームをキーワードに近現代の世界で起きたこと・起きていること、これから先の世界についての視野が広がりました。

イスラーム思想を読みとく (ちくま新書)

『イスラーム入門』

イスラームをめぐる重要な99のトピックについて解説されています。

「入門」とありますが、全くイスラームのことを知らない方には若干ハードルが高く、すでに何らかのイスラーム入門本を読んでいたり、高校世界史の知識がざっくりと頭に残っている方向けであるように感じました。

私はこの本の「序」が好きで、これまでに何度か読み返しています。

これからも「イスラームはわからない」という原点に何度も立ち戻りたいと思います。

イスラームの完全な理解は預言者ムハンマドだけにしかありえません。だから私たちに本当にイスラームが理解できる、と思うのは間違いです。私たちは自分が理解できることを理解するだけなのです。そしてそれで構わないのです。(p.17)

イスラームを異文化として理解することは、これまで当たり前であると思っていた自分たちの世界観が数ある世界観の一つに過ぎないこと、常識だと思っていたことがある文化の中でしか通用しない偏見でしかないことに気付くこと、つまりは、自己の理解の限界を自覚することによって、理解の地平を広げ自己変容を遂げることです。(pp.17-18)

──中田考『イスラーム入門』

イスラーム入門 文明の共存を考えるための99の扉 (集英社新書)

『イスラームの論理』

冒頭で、まず日本人である私たちとイスラームとの間には幾重ものベールがあることが述べられます。

そこから「イスラーム」そのものの漠然としたイメージや「先行理解=先入観」への反省から出発すべきだと説かれています。

そのためこの本では、私たち日本人がイスラームを理解しようというときに土台となっている認識そのものを問うべく、「イスラームと現代世界」「イスラームと日本」といったテーマからスタートしているのです。

その後で「アッラー」や「預言者ムハンマド」「ウンマの歴史」といったイスラームの教義や歴史についての重要なテーマについて説明されていきます。

結果的に、

「自分は普段世界をどう見ているのか(どのような認識に縛られているのか)」

「世界と自分との関係はどうなっているのか」

「この世界の中で自分はどう生きるのか」といった問題と向き合うことになります。

イスラームについて考えることは、自分がいるこの世界(時間・空間の両者を含む)について考えることと同じだということに気づかされるのです。

2回読んだのですが内容はまだまだ消化し切れていないと思います。他の本も読んで視野を広げつつ、今後も繰り返し読みたい本です。

イスラームの論理 (筑摩選書)

[参考記事]日本の哲学(?)とイスラームの地平融合へ:中田考先生『イスラームの論理』

その他に読んだ中田先生の本

ここまで紹介してきた本以外に、『私はなぜイスラーム教徒になったのか』『イスラーム 生と死と聖戦』といった本も読んでいます。

イスラームについて、そしてムスリムとして生きていくことについて、外国人ムスリムの方との関わり方や感覚の違いについてなど、普段からモヤモヤと考えていたことについて、理解を深めさせていただきました。

電子書籍で一度読んだだけなので、また読み返したいと思います。

私はなぜイスラーム教徒になったのか

イスラーム 生と死と聖戦 (集英社新書)

クルアーンについての基礎知識を得ることができる本

クルアーンについての本

最初の方で日本語訳された『クルアーン』を紹介しましたが、『クルアーン』自体をテーマにした本もあります。

  • 松山洋平編『クルアーン入門』作品社、2018年
  • 中田考・橋爪大三郎『クルアーンを読む』太田出版、2015年

『クルアーン入門』

『クルアーン入門』は500ページほどある分厚い本ですが、内容自体は平易に書かれていて読みやすいと感じました。

「クルアーンとは何か」「クルアーン解釈の方法とは」といった内容の他に、「クルアーンとジハード」「クルアーンとジェンダー」「クルアーンの読み方とヘブライ語聖書の読み方」「クルアーンにおけるイエス」「ムスリムからみたブッダ」といった現代の私たちにとって興味深いトピックについても収録されています。

「アラビア語の学び方」「スンナ派とは何か」「イスラーイーリヤート」といった興味深いコラムも楽しめます。

『クルアーンを読む』

『クルアーンを読む』は、中田先生と社会学者の橋爪大三郎先生との対談形式の本です。

さまざまな文明、宗教、正典の比較の中で、「『クルアーン』とは何か」が掘り下げられていきます。

橋爪先生が非ムスリムの立場から中田先生に突っ込んだ質問をされたりしており、「神」「歴史」「法」といったことについても興味深い対話が展開されています。

後半ではシーア派やカリフ制についてとても興味深い内容になっていました。

クルアーン入門

クルアーンを読む (atプラス叢書13)

自分の不勉強さを感じつつ…今後もイスラーム・世界について学んでいきたい

ここまでブログを書いてきて、今まで読んだ本についての自分の理解の浅さを感じました。

自分に与えられたチャンスをもっと貪欲に生かして学ばなければいけないな、と思います。

コロナウイルスで外出自粛となっている今年のラマダーン、本もたくさん読みたいと思っています。

イスラームについて興味をお持ちの方も、ぜひいろいろな本を手に取ってみてください。

楽しくイスラーム入門!:中田考&天川まなる『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』

『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム』

中田考先生&天川まなるさんによる『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』が昨日届き、楽しく読み終えました。

先日、同じく中田先生と勝谷誠彦さんの『日本一わかりやすいイスラーム講座』を読み、「イスラームに興味のある人に勧めたい!」と思ったのですが、この本もぜひお勧めしたいです。

イスラームに興味を持つ日本人の方の中には、外国人イスラーム教徒と知り合いという方もいるでしょう。

この本はマンガが入っているので、彼らと楽しくコミュニケーションするきっかけになるかもしれません。

実際に私もパラパラとページをめくりつつ、インドネシア人の妻と盛り上がりました(ムスリムのファッションのページなど)。

イスラーム教徒でない方がイスラームについて疑問に思うことについて、わかりやすく完結に説明されている本です。

また、マンガが面白い展開で進んでいくので、思わずどんどんページをめくってしまいます。

さらにマンガは細部まで美しく描かれているので、それをじっくり味わって楽しむこともできます。

『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』見開き

日本人以外のイスラーム教徒の方が、イスラーム教徒でない日本人にイスラームについて伝えたいときにも役立つと思います(日本語でイスラーム教について聞かれ、答えるのが難しいと感じている方も多いでしょう)。

活字だけだと最後まで読めない方やお子さまにもおすすめです!

来週からのラマダーン。私もこれまで手にしたイスラーム関連の本を再び(本によっては三度、四度!?)読み直してみようと思います。

ان شاء الله

中田考・天川まなる『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』

勝谷誠彦・中田考『日本一わかりやすいイスラーム講座』