今日は学生時代の友人2人と久しぶりに会う約束をしていました。蒸し暑い松本の街を3人でぶらぶら歩き、高砂通りで見つけたお店でランチ。食事をしたのはお店の2階でしたが、涼しい風が自然に入ってきて心地よかったです。
友人の内1人とは今年に入って一度会っていましたが、もう1人と会うのは約2年ぶり…この間に私がムスリムになっていたということで、ムスリムになった経緯やお互いの近況など、いろいろな話をして盛り上がりました。
その後は少し歩いてカフェへ。いつの間にか蒸し暑さは消えて、涼しく気持ちの良い風が吹いていました。スイーツ&コーヒーでおしゃべり。ムスリムの食事や結婚、モスクの雰囲気など、話している内にイスラームにとても興味がわいてきたようで、日本語訳のクルアーンやイスラーム関連の本などを紹介しました。なんと友人の1人は名古屋でムスリムの方と交流したり、モスクを見学してムスリムの中に混じって食事をした経験もあったようでした。
その後、友人が行ってみたいお店があるということで、books 電線の鳥さんへ。「本とコーヒーとうたた寝を提供する」というユニークなお店で、お店というよりはご自宅にお邪魔しているというような雰囲気でした。古本があり、コーヒーを飲みながらゆったりできる(まさにうたた寝できるような)くつろげる空間。お店をされているご夫婦は、とても穏やかで優しそうな方々でした。
民家をお店にしており、静かで落ち着いた雰囲気でした。中庭の向こう側には大きな蔵も見えました。ふと本棚を見ると、イザヤ・ベンダサン(山本七平)『日本教について』が置かれているのが目に付きました。
と、ここでアスルのサラート(午後の礼拝)の時間に。外は雨が降り始めました。何となく、「このお店の中でサラートさせてもらいたい」という気がしました。自分がムスリムであることを伝え、お店でサラートさせていただいても良いか聞くと、「もちろんです!」「方角はわかりますか?」「イスラームの礼拝を見学させてもらっても良いですか?」と快諾いただきました。
お部屋の一隅でサラート。ムスリムになった経緯などを聞かれ、「クルアーンを聞いてみたい」ということもおっしゃられたので、iPhoneのアプリでクルアーンの読誦や本文を紹介しました。
そして本日2杯目のコーヒーをいただいていると、「この近所(徒歩30秒)にムスリムの方が居て、カフェをされていますよ。戦場カメラマンの方です」と、近所に日本人ムスリムの方がいることを紹介されました。雨がほとんど止んだので、そのお店を出ることに。お店の奥さんからは、「またぜひお祈りをしに来てください」と言われました。
友人たちと、紹介されたお店へ。なんとそのお店は、私が普段駅に向かうときに前を通っている近所のお店で、以前から何となく気になっており、「いつか行ってみたいな」と思っていたお店でした。まさかそのお店が日本人ムスリムの方のお店だったとは…。
الحمد لله
そのお店をされていらっしゃるのは戦場カメラマンの村田信一さんという方で、パレスティナ・イスラエル、ルワンダ、イラクなどに足を運び、現地で多くの写真を撮影されてきたとのことでした。お店にあった村田さんの著書で写真などを拝見しつつ、イスラエルの現地のお話などうかがいながらアラビアコーヒーをいただきました。
本日3杯目となるコーヒーは初めてのアラビアコーヒーでしたが、カルダモン(?)の上品な風味が豊かで、とても美味しかったです。
すぐ近所に日本人ムスリムの方がいらっしゃったこと、いつも前を通るお店をされていたこと、友人が行きたいと言っていたお店でたまたまサラートさせていただいたことがきっかけで出会ったことにびっくりしました。
お店の名前は「恋する虜」──フランスの小説家ジャン・ジュネの作品名からとのことです。
الحمد لله
友人たちとお店を出て(このときもお店にいる間に雨が降っていましたが、お店を出るタイミングで雨が止みました)イオンモールを散策し、タイ料理店で一緒に夕飯を食べました。不換紙幣や利子の話、偶像崇拝、旅行の話などで盛り上がりました。
友人がイスラームにとても興味を持ったり(機会があれば広丘のモスクに行ってみたいそう)近所の日本人ムスリムの方と出会うなど、予想外なことが盛りだくさんの1日でした。
◉この記事に登場したお店
- books 電線の鳥(長野県松本市城東)
- 恋する虜(長野県松本市城東) ※2019年11月25日をもって営業終了されました。