早いもので、浅草にやってきてから3年が経過していました。
浅草に住み始めて1年もしないうちに娘が誕生し、それからの2年は特にあっという間でした。
この3年間で何をしてきたのか自問すると、正直、なんとも情けない気持ちになってしまうのですが、浅草に来て以降、いくつか新しい活動もスタートし、続けることができています。意味あると思うことは今後も継続していきたいと思います。
- オンラインによる日本語のイスラームクラス(毎週土曜日に1回)
- 日本語によるダルス(毎週土曜日に1回)
- アラビア語の読み方、イスラームの基本事項のクラス(毎週日曜日に1回)
- 外国人の在日イマームの方々への日本語クラス(毎週火曜日・木曜日の2回)
- その他、浅草マスジドやほかのマスジド等でのイベント
昨年秋(おそらく)からは、イスラミック・サークル・オブ・ジャパンが運営する浅草マスジド以外のマスジドでも、金曜礼拝に日本語のスピーチをおこなおうということになり、日本育ちのICOJ次世代部の若者たちに日本語のスピーチ原稿をシェアし、彼らに日本語のスピーチを提供してもらっています。
マスジド見学の案内を掲示したところ、今年のラマダーンには台東区福祉協議会の方々が来られ(日本語が通じる日本人がいるマスジドだと知って足を運んでくださったとのこと)、そこから多文化共生をテーマとした集いにも誘っていただきました。
そちらで多文化共生のために活動されている日本語教師の方、出版社の編集者の方、ボランティアで在日外国人の支援(言葉やお子様の学校生活など)をされている方々などと知り合い、大いに刺激を受けました。
先週金曜日にはそちらで知り合った台東区教育委員の方がマスジドに足を運んでくださり、「日本人も外国人も関係なく、みんなが多文化共生のためのリテラシーを向上させていく必要がある、そのためにできることをしていきたい!」ということで意気投合しました。
AIやそのほかのツールで言葉のうえでの表層的な翻訳・通訳は気軽にできるようになったものの、文化的なレベルの翻訳・通訳(つまり本当の意味での翻訳・通訳)はなされていない、と。
また、台東区の学校などでも、イスラーム教徒の子どもたちにどのような点に注意して対応すれば良いのか、彼らのアイデンティティ・クライシスの問題にどう向き合えば良いのか、といったことも問題点として挙がってきているとのことでした。

3年間、非イスラーム教徒の日本人の方向けのイベント、イスラームに興味を持たれた日本人の方とお話をしたり、入信を考えている方のサポートをさせていただく機会もありましたが、どちらかというと、外国人ムスリム(イスラーム教徒)メインの、閉じた活動が中心になっていました。
今後、日本人・日本語話者のわたしが浅草マスジドにいるからこそ果たせる機能をより模索し、できる限り果たせるようにしてきたいと、とてもワクワクしています。次世代部の若者たちも巻き込めば、より学びの共有・向上ができるのではないかとも思います。
アメリカから持ち帰ってきたものも、まだほとんど手付かずでそのままになっています。これらも、無理せず、徐々にシェアし、役立つ活動に繋げていきたいです。
ちょうどこのタイミングで、マスジドの内装もリニューアルされている最中です。
マスジドの責任者・運営メンバー・工事をしてくださる方、マスジドに寄付してくださっている方々など、多くの方々のご尽力があり、浅草マスジドはどんどん良い環境になっています。
アッラーが彼らに多くの報酬と慈悲をもたらしてくださいますように。



これからもアッラーが、わたしたちが役立つより良い活動ができるよう、導いてくださいますように。