yuta-kobayashi

カユ マニス ハラル カフェ(Kayu Manis Halal Cafe)が間もなく開店2周年!

フィッシュカリー&ライス

先週末、友人夫妻がやっている「カユ マニス ハラル カフェ(Kayu Manis Halal Cafe)」に行ってきました。

妻が以前から「行きたい」と言っていましたがなかなかタイミングが合わず、この日をとても楽しみにしていました。

「ナシクラブ」と「フィッシュカリー&ライス」

写真は、左側が私が作っていただいた「フィッシュカリー&ライス」、右側が妻の「ナシケラブ」です。

メニューは時期によって変わります。

ナシケラブは現在のメニューにはなかったのですが、妻のために特別に用意してくださいました…ありがとうございました。

青いご飯は珍しいですね。

バタフライピー(チョウマメ)の花びらで色を付けているのだそうです。

「ナシケラブ」はマレーシア・クランタン州で有名な朝ご飯だそうです。

妻は日本に来る前にマレーシアで仕事をしていたので、「懐かしい」と言って食べていました。

私も少し分けてもらいました。サンバルなどを絡めて食べるのですが、私にはサンバルは想像以上に辛かったです。なので2口目はサンバルなしでいただきました。美味しかったです。

「フィッシュカリー&ライス」の方は私にはちょうどいい辛さ(辛い味付けにだいぶ慣れてきました)で美味しくいただきました!

久しぶりのカユマニスにて、夫婦でランチタイムを楽しみました。

実は私たち夫婦が婚約したのもここでした!

ما شاء الله

早いもので、カユマニスがオープンしてからもう少しで2周年を迎えようとしています。

現在は平日(予約制/主に金曜日)・土日ランチタイムの営業となっています。

↓2月の営業スケジュールです。
カユ マニス ハラル カフェの2月のスケジュール

↓今週末のメニューはこちらだそうです。
カユ マニス ハラル カフェ2月最終週のメニュー

長野県松本市でハラールの料理が食べられる珍しいお店です。

礼拝室もあるので、松本市に来られたムスリムの方はぜひ立ち寄ってみてください!

もちろん、ムスリムでない方もマレーシアの美味しい家庭料理が楽しめますのでぜひ足を運んでみてください!

Kayu Manis Halal Café ──カユ マニス ハラル カフェ──
住所:〒390-0811 長野県松本市中央3丁目6
電話番号:0263-87-8122
営業時間:土日はお昼の12時〜午後2時30分、平日は予約制
※ 詳細はお店のInstagramFacebookアカウントでご確認ください。
カユ マニス ハラル カフェQRコード

日本語で読めてイスラーム入門に役立った本

イスラームの本

「イスラームに興味があるんですが、何かおすすめの本はありませんか?」

「日本人でイスラームに興味を持っている人に本を紹介したいんですが、何かいい本ありますか?」

などと聞かれることがたまにあります。

私自身もイスラーム初学者ですが、3年間で読んだ本の中から、イスラームの基本を知る助けになった本を紹介します。

イスラームに興味を持った方、イスラームに入信したばかりで何を読んだらよいかわからない方、イスラームに興味のある日本人にどんな本を勧めたらよいかわからない外国人ムスリムの方などの参考になりましたら幸いです。

イスラームの聖典『クルアーン』

『日亜対訳クルアーン』とアラビア語のムスハフ

イスラームの基本は唯一神アッラーのみを崇拝の対象とすることです。

アッラーは自身の言葉を人間の預言者(メッセンジャー)に託したとされます。

そしてイスラームでは最後の預言者がムハンマド(S.A.W)、ムハンマド(S.A.W)を通してアッラーが人類に伝えたメッセージが『クルアーン』だと信じます。

そのため、イスラームについて知ろうとする場合、『クルアーン』を読まなくてはなりません。

ただし、『クルアーン』はアッラーが天使ジブリールを通じてムハンマド(S.A.W)にアラビア語で下されたものです。

他言語に翻訳されたものは『クルアーン』としては認められません。

古典アラビア語を身につけ、原語で『クルアーン』を読み、『クルアーン』の解釈(タフスィール)も学んでいかなくてはならないでしょう。

とはいえ、日本人のわれわれにとってこれはハードルが高く感じられます。

「正確な翻訳は存在しえないにしても、日本語で『クルアーン』の内容を大まかに知りたい」と私も思いました。

そこで『クルアーン』の日本語訳を手に取ることになります。私も一番最初に読んだイスラームの本は日本語訳された『クルアーン』でした。

今、私の本棚にはアラビア語の『クルアーン』の他に、以下の日本語訳された『クルアーン』があります。

  • 中田考(監訳)『日亜対訳クルアーン』作品社、2014年
  • 『日亜対訳注解聖クルアーン』日本ムスリム協会、1982年
  • 水谷周(監訳)・杉本恭一郎(訳補完)『クルアーン やさしい和訳』国書刊行会、2019年
  • ファハド国王マディーナ・クルアーン印刷コンプレックス版『聖クルアーン 日亜対訳注解』2019年(※2020年8月11日加筆)

最初に手に取ったのは作品社の『日亜対訳クルアーン』です。

通読のしやすさから『クルアーン やさしい和訳』(第1版では間違いが多く、持っているのは修正された第2版)も読み、現在は再び『日亜対訳クルアーン』を読んでいます。

イスラームに入信する前から何度も読んでいますが、読む度に新しい発見があります。

しかも読んでいる時点の自分には捉えきれないものが常にたくさんあるのを感じます。

Tajweed Quran for Learning

日亜対訳 クルアーン――「付」訳解と正統十読誦注解

クルアーン:やさしい和訳

ファハド国王マディーナ・クルアーン印刷コンプレックス版については2020年8月現在、応募多数のため無料送付の受付が停止となっています。

読みやすくわかりやすい入門書が欲しい方におすすめ

『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』『日本一わかりやすいイスラーム講座』

『クルアーン』の日本語訳を紹介しましたが、「そもそも『クルアーン』とは何かを含めてわかりやすくイスラームの概要を知りたい」と考える方は多いでしょう。

そんな方におすすめしたいのが以下の2冊です。

  • 中田考・天川まなる『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』サイゾー、2020年
  • 勝谷誠彦・中田考『日本一わかりやすいイスラーム講座』アスコム、2015年

『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』

イスラームの基本的なことについて、マンガを読んで楽しみながら知ることができます。

天川まなるさんによるマンガは細部までとても美しく描かれています。

ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門

[参考記事]楽しくイスラーム入門!:中田考&天川まなる『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』 

『日本一わかりやすいイスラーム講座』

こちらはマンガではありませんが、コラムニストの勝谷誠彦さんとイスラーム学者の中田考先生との対談形式で、イスラームについてわかりやすく知ることができます。

活字が大きくて読みやすく、イスラームについて知らない日本人が特に知りたいと思っているトピックに沿って進んでいきます。

イスラームを知る上で重要なポイントが簡潔に書かれています。

  • 一時限目:イスラームの人たちは、みんな好戦的なんですか?
  • 二時限目:「イスラーム国」事件の真相を教えてください
  • 三時限目:イスラーム教の何が魅力なんですか?
  • 四時限目:イスラームの人たちの考え方は、我々とどう違うんですか?
  • 五時限目:ユダヤ教やキリスト教と何が違うんですか?
  • 六時限目:イスラームは本当に世界を乗っ取るんですか?

日本でいちばんイスラームを知っている中田考先生に、灘高で同級の勝谷誠彦が教えてもらった! 日本一わかりやすいイスラーム講座

より詳しく知りたい方向けの本

イスラームの本

先の2冊よりもさらに踏み込んでまとめられている(と思われる)本を紹介します。

  • 松山洋平『イスラーム思想を読みとく』筑摩書房、2017年
  • 中田考『イスラーム入門』集英社、2017年
  • 中田考『イスラームの論理』筑摩書房、2016年

ちなみに、中田先生ご本人は、『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』の次におすすめな本について、Twitterで下記のようにおっしゃられていました。

『イスラーム思想を読みとく』

イスラーム思想史を専門にされている松山洋平先生の本です。

序章は「日本のイスラーム理解」。

ムスリムでない日本人は、イスラームは「豚肉厳禁」「禁酒」「禁欲」「断食」「礼拝」といった戒律重視の「術の体系」であると誤解しがちです。

しかし、実際のイスラームは心の中に信仰をもつ(宗教儀礼よりも心の中で真実であると信じることが重視される)「信条の体系」として見ていくことが大切である、といったことがわかりやすく書かれています(酒を飲んでも豚を食べてもムスリム)。

そこから、そもそもイスラームの「信仰」とは何か、信仰と不信仰をめぐる神学的な背景、スンナ派の主要な神学潮流やそれらの中の対立構造、穏健派と過激派の見解の相違、イスラーム法学における解釈の正統性といったテーマが扱われます。

「イスラームとは何か」ということ、イスラームをキーワードに近現代の世界で起きたこと・起きていること、これから先の世界についての視野が広がりました。

イスラーム思想を読みとく (ちくま新書)

『イスラーム入門』

イスラームをめぐる重要な99のトピックについて解説されています。

「入門」とありますが、全くイスラームのことを知らない方には若干ハードルが高く、すでに何らかのイスラーム入門本を読んでいたり、高校世界史の知識がざっくりと頭に残っている方向けであるように感じました。

私はこの本の「序」が好きで、これまでに何度か読み返しています。

これからも「イスラームはわからない」という原点に何度も立ち戻りたいと思います。

イスラームの完全な理解は預言者ムハンマドだけにしかありえません。だから私たちに本当にイスラームが理解できる、と思うのは間違いです。私たちは自分が理解できることを理解するだけなのです。そしてそれで構わないのです。(p.17)

イスラームを異文化として理解することは、これまで当たり前であると思っていた自分たちの世界観が数ある世界観の一つに過ぎないこと、常識だと思っていたことがある文化の中でしか通用しない偏見でしかないことに気付くこと、つまりは、自己の理解の限界を自覚することによって、理解の地平を広げ自己変容を遂げることです。(pp.17-18)

──中田考『イスラーム入門』

イスラーム入門 文明の共存を考えるための99の扉 (集英社新書)

『イスラームの論理』

冒頭で、まず日本人である私たちとイスラームとの間には幾重ものベールがあることが述べられます。

そこから「イスラーム」そのものの漠然としたイメージや「先行理解=先入観」への反省から出発すべきだと説かれています。

そのためこの本では、私たち日本人がイスラームを理解しようというときに土台となっている認識そのものを問うべく、「イスラームと現代世界」「イスラームと日本」といったテーマからスタートしているのです。

その後で「アッラー」や「預言者ムハンマド」「ウンマの歴史」といったイスラームの教義や歴史についての重要なテーマについて説明されていきます。

結果的に、

「自分は普段世界をどう見ているのか(どのような認識に縛られているのか)」

「世界と自分との関係はどうなっているのか」

「この世界の中で自分はどう生きるのか」といった問題と向き合うことになります。

イスラームについて考えることは、自分がいるこの世界(時間・空間の両者を含む)について考えることと同じだということに気づかされるのです。

2回読んだのですが内容はまだまだ消化し切れていないと思います。他の本も読んで視野を広げつつ、今後も繰り返し読みたい本です。

イスラームの論理 (筑摩選書)

[参考記事]日本の哲学(?)とイスラームの地平融合へ:中田考先生『イスラームの論理』

その他に読んだ中田先生の本

ここまで紹介してきた本以外に、『私はなぜイスラーム教徒になったのか』『イスラーム 生と死と聖戦』といった本も読んでいます。

イスラームについて、そしてムスリムとして生きていくことについて、外国人ムスリムの方との関わり方や感覚の違いについてなど、普段からモヤモヤと考えていたことについて、理解を深めさせていただきました。

電子書籍で一度読んだだけなので、また読み返したいと思います。

私はなぜイスラーム教徒になったのか

イスラーム 生と死と聖戦 (集英社新書)

クルアーンについての基礎知識を得ることができる本

クルアーンについての本

最初の方で日本語訳された『クルアーン』を紹介しましたが、『クルアーン』自体をテーマにした本もあります。

  • 松山洋平編『クルアーン入門』作品社、2018年
  • 中田考・橋爪大三郎『クルアーンを読む』太田出版、2015年

『クルアーン入門』

『クルアーン入門』は500ページほどある分厚い本ですが、内容自体は平易に書かれていて読みやすいと感じました。

「クルアーンとは何か」「クルアーン解釈の方法とは」といった内容の他に、「クルアーンとジハード」「クルアーンとジェンダー」「クルアーンの読み方とヘブライ語聖書の読み方」「クルアーンにおけるイエス」「ムスリムからみたブッダ」といった現代の私たちにとって興味深いトピックについても収録されています。

「アラビア語の学び方」「スンナ派とは何か」「イスラーイーリヤート」といった興味深いコラムも楽しめます。

『クルアーンを読む』

『クルアーンを読む』は、中田先生と社会学者の橋爪大三郎先生との対談形式の本です。

さまざまな文明、宗教、正典の比較の中で、「『クルアーン』とは何か」が掘り下げられていきます。

橋爪先生が非ムスリムの立場から中田先生に突っ込んだ質問をされたりしており、「神」「歴史」「法」といったことについても興味深い対話が展開されています。

後半ではシーア派やカリフ制についてとても興味深い内容になっていました。

クルアーン入門

クルアーンを読む (atプラス叢書13)

自分の不勉強さを感じつつ…今後もイスラーム・世界について学んでいきたい

ここまでブログを書いてきて、今まで読んだ本についての自分の理解の浅さを感じました。

自分に与えられたチャンスをもっと貪欲に生かして学ばなければいけないな、と思います。

コロナウイルスで外出自粛となっている今年のラマダーン、本もたくさん読みたいと思っています。

イスラームについて興味をお持ちの方も、ぜひいろいろな本を手に取ってみてください。

楽しくイスラーム入門!:中田考&天川まなる『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』

『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム』

中田考先生&天川まなるさんによる『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』が昨日届き、楽しく読み終えました。

先日、同じく中田先生と勝谷誠彦さんの『日本一わかりやすいイスラーム講座』を読み、「イスラームに興味のある人に勧めたい!」と思ったのですが、この本もぜひお勧めしたいです。

イスラームに興味を持つ日本人の方の中には、外国人イスラーム教徒と知り合いという方もいるでしょう。

この本はマンガが入っているので、彼らと楽しくコミュニケーションするきっかけになるかもしれません。

実際に私もパラパラとページをめくりつつ、インドネシア人の妻と盛り上がりました(ムスリムのファッションのページなど)。

イスラーム教徒でない方がイスラームについて疑問に思うことについて、わかりやすく完結に説明されている本です。

また、マンガが面白い展開で進んでいくので、思わずどんどんページをめくってしまいます。

さらにマンガは細部まで美しく描かれているので、それをじっくり味わって楽しむこともできます。

『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』見開き

日本人以外のイスラーム教徒の方が、イスラーム教徒でない日本人にイスラームについて伝えたいときにも役立つと思います(日本語でイスラーム教について聞かれ、答えるのが難しいと感じている方も多いでしょう)。

活字だけだと最後まで読めない方やお子さまにもおすすめです!

来週からのラマダーン。私もこれまで手にしたイスラーム関連の本を再び(本によっては三度、四度!?)読み直してみようと思います。

ان شاء الله

中田考・天川まなる『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』

勝谷誠彦・中田考『日本一わかりやすいイスラーム講座』

【インドネシア訪問記④】2019年12月19日:帰国

【インドネシア訪問記④】2019年12月19日:帰国

まもなく中部国際空港に着陸

インドネシアでの滞在期間はあっという間に過ぎ去り(割礼して寝てばかりいたので余計に)、帰国する日になりました。

妻がお土産などをパッキングしてくれ、チェックアウト。妻の実家に向かいました。

カプチーノとbakso

妻の実家にて、カプチーノを飲みつつbaksoで軽い朝食。

義妹、義姪と

義妹のインタン、義姪のエルサと。

スカルノハッタ国際空港

妻の実家で昼食を食べ、ズフル&アスル礼拝をしてからスカルノハッタ国際空港へ。帰りもやはり渋滞していましたが、少し余裕を持って到着。

スカルノハッタ国際空港での記念写真

お義母さん、近所のおばあちゃん、インタン、エルサが空港まで見送ってくれました(エルサが写真を撮ってくれたので写ってないですが)。

次回渡航のためのメモとして

  • 帰国の際にインドネシアルピーを円にするのを忘れないこと
  • 夜の便(エコノミークラス)は熟睡困難
  • 虫除けスプレーを事前に準備しておくこと

الحمد لله

家族、友人など、たくさんの人の助けがあり、安全に楽しい時間を過ごすことができました。

今後の日本での生活、アッラーに助けを乞いつつ、妻と共にイスラームに忠実に歩んでいきたいと思います。

インドネシアで出会った方々にまた会う日も楽しみにしています。

ان شاء الله

【インドネシア訪問記③】2019年12月16日:結婚しました。

الحمد لله

12月16日(月)午前11時、妻の実家にてニカー(イスラームの結婚契約)を行い、無事夫婦となることができました。

この記事では、前日12月15日(日)の出来事を簡単に振り返り、16日当日の出来事を紹介したいと思います。

ان شاء الله

12月15日(日)の出来事

前の日に割礼をしており、ワワン兄が一緒にホテルに泊まってくれていました。

ファジュル礼拝の時間に一緒に起きて、ずっといろいろな話をしていました。

Alam Asriで用意してもらったコーヒー

割礼した痛みはほとんどなく、少し外に出て一緒にコーヒーも飲みました。

その後、明日のニカーの際の食材等を買わなくてはいけないため、ワワン兄は妻の実家へ。

ホテルで1人になり、イスに座って『ムハンマドの言葉:ハディース』を読んでいて、ふと腰を上げると…

なんとイスの上が血で濡れている…着ていたサロンのお尻の部分も血でぐっしょり…

ふだん血を見ることがあまりないため、結構びびりました…。

とにかく薬をつけて安静にするしかない…動きすぎたことを反省しつつ、ベッドに横になって大人しくしていました。

夕方にはワワン兄の代わりに義従兄のルスランさんが来てくれ、Google translatorを使って簡単なインドネシア語/英語で会話しました。

夜、ワワン兄が帰って来てルスランさんと交代したときには、私は眠りについていました。

家族・たくさんの親戚・友人たちに祝福されてのニカー

この日はワワン兄の車で妻の実家へ向かいました。

妻の実家にはすでに親族の方々や妻の友人たちが集まっていました。

部屋の中に進むと、ドレスアップした妻の姿が…。

ドレスアップした妻

これはドレスアップした妻の写真。後日、妻からもらいました。

LINEで日本の家族とビデオコールをつないで、Ustadが来て、ニカーが始まりました。

インドネシア語で口上を述べる

義伯父と握手をし、義伯父に続いてインドネシア語で結婚を宣言しました。

妻にマハルを渡しています

妻にマハルを渡しています。

妻の指に指輪を

妻の指に指輪を…最初は緊張してぎこちなかった。

ニカーが結んだ後は、記念撮影&食事の時間になりました。

妻の家族と

義妹、お義母さん、義姪、義妹に囲まれて。

ワワンさんと

ワワンさんと。ニカーの際は通訳をしてくれたり、私の実家に映像を見せるために動き回ってくれました。

ルスラン夫妻子と

ルスラン夫妻&お子様と。

ニカー後のツーショット

2人で。

ニカー後の食事

料理は親戚の方々が作ってくださいました。割礼の際に食物制限を言われていたので、食べて良いものを妻が盛り付けてくれました。

フォトスタジオで記念撮影

昼食後はズフルの礼拝をして、近所のフォトスタジオへ。妻の先輩がされているCouple Studio Cipanasで、記念撮影をしました。

ニカー後の記念撮影

ニカー後の記念撮影

ニカー後の記念撮影

3つの部屋を使い、雰囲気の異なる写真を残すことができました。

夕飯はスンダ料理のレストランへ

夕飯は、スンダ料理のレストラン、Rumah Makan Bumi Akiで食べました。

ワワンさん&妻と、Bumi Akiにて

来る途中、寒かったのでパーカーを買いました。ワワンさんとお揃いです。

アボカドジュース

初めてアボカドジュースを飲みました。甘くて飲みやすかったです。

ニカー後は妻の実家に泊まる予定でしたが、割礼後ということもあり、広いスペースがあった方が安心…ということで引き続きAlam Asriにお世話になることに。

ワワンさんに代わって、妻と泊まることになりました。

つづく

【インドネシア訪問記②】2019年12月14日:妻の実家・義父のお墓を訪問後、割礼

2日目はお昼前までゆっくり寝る予定でしたが、午前8時くらいに目が覚めてしまいました。

この日の予定は妻の実家への挨拶、義父のお墓参り、割礼でした。

Alam Asriの親切な隣人

目が覚めた後、日本の実家に電話をしました。両親は出かけていて、祖母が1人で留守番中。祖母に、無事インドネシアについている旨など話しました。

ホテルに1人。

その後、妻の実家に行くまでに時間があったので、少し外に出てみることにしました。

宿泊した建物

宿泊したのはこの建物の1階です。Hotel Alam Asri Resortという名前でしたが、コテージのような感じでした。

ガーデンアーチ

少し離れたところから、ガーデンアーチ越しに。

近くの建物で、若い夫婦らしき人たちがお互いに写真を撮っていたので、「撮りましょうか?」と英語で話しかけました。

英語が通じる方だったようで、お互いに自己紹介をしました。その方は私と同じ年齢で、ムハンマドさんという名前でした。

熱帯の緑を背景に

「日本人のムスリムに会えて嬉しい」と言って写真を撮ってくれました。

外の空気は日本(静岡あたり?)の初夏のようで、とても過ごしやすくポジティブな気分になりました。

ムハンマド兄が差し入れてくれたbubur
しばらくすると誰かが部屋のドアをノックして…さっき知り合ったばかりのムハンマド兄が、「朝食にどうぞ」とbubur(お粥)を差し入れてくれました。

妻の実家・義父のお墓

バイクの後ろに乗って妻の実家へ。昨日は夜で景色がほとんど見えなかったため、初めて周辺の景色を見ました。5年前に行った沖縄を思い出しました。

妻の実家の風景

妻の実家に到着。

お義母さん、義妹、義姪、それから別のフロアに住んでいるお義兄さんにも挨拶をしました。

妻に撫でられてリラックスする猫

妻の実家には2匹の猫が居ついているようで、猫さんたちにもお見えしました。

妻の実家からの風景

外を見ると、緑が広がっていました。

お義母さんからは、salakという珍しい果物をもらいました。少し酸っぱくて美味しかったです。皮が蛇の鱗のようなので、snakefruitという別名もあるとのことでした。

その後、必要なお金を引き出すために銀行へ。帰る途中、ズフル礼拝の時間になったので、近くのAl-Islah Mosqueで集団礼拝に参加。

cempedak

cempedak
集団礼拝を終えた後は妻の家族と一緒にお義父さんのお墓へ。お墓の入り口の大きな木は、cempedakという果物の木だそうです。

お義父さんのお墓に着くと、お墓の掃除をして、みんなでアル=ファーティハを唱えました。

お義父さんのお墓以外に、ほかの親戚の方々のお墓もありました。

お墓のある山からの風景

少し山(丘)を上ったところから見た景色。

妻の友人たちが結婚を祝ってくれた

妻のスマホに連絡が入り、どうやら妻の小学校の頃からの友人たちがBandungから結婚のお祝いに来てくれたとのこと。

レストランで待っているということで、そのレストランに向かいました。

sup ida sapi

ランチはsup iga sapi 牛リブのスープとご飯。

カフェモカ

食後にはカフェモカ。

妻とのツーショットチェキ写真

2人の友人たちは妻にプレゼントをくれ、私たちの写真をチェキで撮影してくれました。

いざ割礼

友人たちとの食事が終わると再び妻の実家へ。

そこでワワンさん、義伯父さん、Ustadと合流して割礼を予約したクリニックへ。

割礼は、法学派によって義務か推奨かで解釈が分かれているらしいのですが、妻の周囲では(シャーフィー学派では)義務と考えられているようです。

いずれにせよ、イスラーム的には良いことなので、受けることにしました。

自分で陰部の毛を剃った(もともと剃っていたものの、より念入りに)後、いよいよ割礼手術がスタート。

クリニックにて血圧を測る

クリニックにて血圧を測っているところです。ワワンさんが写真を撮って、心配している妻に様子を知らせてくれていたそうです。

割礼については、事前に「痛いよ」と言う人と、「痛くないよ」と言う人がいました。

麻酔をしているので我慢できない痛みではないですが、痛くないと言ったらウソになるかな、と思います。

最初に麻酔の注射を打つ際にチクっとした痛みがあり、その後複数回同じ痛み。

やがて点状に発生していた痛みが線状のものになり、「あれ?今切ってる?それとも麻酔をまた打った?終わった?これから?」などと思っている間に終了しました。

薬は、飲み薬が3種類

  • 痛み止め
  • 抗生物質
  • ビタミン剤

これらのほか、ヨードチンキとパウダー状の抗生物質らしきものをもらいました。

割礼手術後は安静にしなくてはならないため、この後は基本的にホテル内待機となりました。

まだニカーを終えておらず、妻とは2人きりになれないため、ホテルにワワンさんが宿泊して世話をしてくれました。

つづく

【インドネシア訪問記①】2019年12月13日:インドネシアに出発

2019年12月13日(金)〜12月19日(木)までの6日間、インドネシアで過ごしました。

インドネシアに行った目的は、結婚です。

12月16日(月)に、妻の実家(Cianjur)にてニカー(イスラームの結婚契約)を行いました。

الحمد لله

今回から数回にわたり、インドネシアで過ごした期間の思い出を公開したいと思います。

ان شاء الله

中部国際空港へ

بسم الله الرحمن الرحيم

日本を出発したのは12月13日でしたが、前日の12日から、愛知県半田市のホテルに一泊しました。

※ちなみに、JR半田駅にはエレベーターがないので、重たい荷物を抱えた方は要注意です。現役最古の跨線橋を持つ駅らしいのですが。近くの知多半田駅にはエレベーターがありました。

朝6:00にホテルを出て、重たいローラーバッグを引きずりながら電車を乗りつなぎ、中部国際空港へ。

中部国際空港チェックインカウンター

空港内のカフェで、肉やアルコールを使っていない無難なモーニングセットを食べ、チェックインしました。

フライトボード

私たちが最初に乗ることになっていたのはシンガポール航空SQ671便、シンガポール行きです。

前日の夜にオンラインでチェックインしておいたのが関係あるのかないのか、チェックインはすぐに完了。

青空の下のSQ671便

ゲート付近で搭乗開始をゆったりと待ちました。

飛行機に乗るのは約5年ぶり、海外に行くのは約12年ぶり(そんなに経ってたなんてびっくり!)ということもあり、とてもワクワクしました。

初めてのシンガポール航空

シンガポール航空を利用するのは初めてでしたが、カタール航空と並んで評価がとても高い航空会社だと知っていたので、楽しみにしていました。

もちろん、エコノミーですが。

離陸直後の窓からの景色

離陸直後。窓から。

青い空を窓から

SQ671便エコノミークラスのムスリム・ミール

ムスリム・ミールです。このほか、パンもありました。美味しかったです。

飛行機内では、『ムハンマドの言葉:ハディース』を読んだり、映画「名探偵コナン 紺青の拳」(まったく知らない映画ばかりだったため、アニメを選択)を視聴したりしました。妻は「ライオンキング」を視聴していました。

「紺青の拳」はあまり面白く感じませんでした。映画の舞台はシンガポールで、シンガポールの街がめちゃくちゃな状況になってエンディングになると、飛行機もシンガポールに着きました。

シンガポールは天気が悪かった

シンガポールにてSQ964便に乗り換え。

雨に濡れるSQ964便

搭乗時間になっても案内されず…しばらく待つと、天候が悪いためとアナウンスが入りました。

離陸直後の窓からの景色

搭乗後もなかなか滑走に入れない感じでしたが、しばらくして3機くらい連続して滑走、離陸。

SQ964便エコノミークラスのディナー

この便での夕飯は共通でした。

一応、アテンダントさんにムスリム・ミールについて尋ねましたが、ないと言われました。

夜のジャカルタ

写真は撮れませんでしたが、空から見たジャカルタの夜景はとても綺麗でした。

飛行機内ではクリスマスソングのピアノ演奏がBGMとして流れていてロマンチックな雰囲気のはずでしたが、気圧の変化で耳に強い痛みがあり、夜景に見入る余裕がありませんでした。

スカルノハッタ国際空港の掲示

入国審査を受けて荷物を受け取った後、ワワン兄と合流。ワワン兄の車でCianjurに向かいました。

ココナッツとオレンジのジュース

途中で休憩&食事。

これはココナッツとオレンジのジュース。

Sate ayam

Sate ayam

ジャカルタからCianjurまでは断続的に渋滞があり、ホテルに着いたのはジャカルタに着いてから7時間後、現地時間午前2時過ぎでした。

車での移動、最初はインドネシアのハイウェイにスリルがありすぎて眠れませんでしたが、途中で何度か眠りに落ちました。

ホテルに着いてからは眠さに耐えて時間を潰し、ファジュル礼拝をしてから眠りました。

拡声器でクルアーン読誦、アザーンが響き渡っていて新鮮でした。

つづく

想像していた以上にエモかった…閉塞した視野に光を与え、飲食店経営等のヒントも得られる本:池田達也さん『しょぼい喫茶店の本』

池田達也さん著『しょぼい喫茶店の本』が一昨日届き、すぐに開いて読み始め、一気に読み終えました。

延々と人の顔色をうかがい続ける。

自分で自分の評価ができない。

自分がこの場にいていいのか、常に誰かに許しを乞うている。

自分はちゃんとしているつもりでも、誰かの機嫌を損ねてしまっているかもしれない。じゃあ自分はもっとちゃんとしないと。もっとしっかり演じないと。もっともっと本当の自分を捨てて、だめな自分を見せないようにしなければ。そんな悪循環をどのバイト先でも繰り返した。働けば働くほど、本当の自分はだめなやつなんだという気持ちが強くなった。そんな気持ちが溢れてしまうと、パタッとバイトを辞めてしまう。そして、辞めてしまったことで、より一層自分はだめなやつなんだという気持ちが増していく。

だから、僕は働きたくなかった。──(pp.7-8)

というように、赤裸々な気持ちと冷静な分析が、共感しやすい文体で綴られていました。

この感覚は非常によくわかる、共感するという人は多いのではないでしょうか?もしこのような感覚を自分も感じつつモヤモヤした毎日を送っていたり、閉塞感の中で生きているという人がいるとしたら、この本はそんな閉塞しがちな視野に光を注いでくれるかも知れません。

しょぼい喫茶店ができるまでの経緯はTwitterでちらちらと拝見してはいたのですが、そこからは見えなかった池田さんの感じたこと・考えたことや、実際に動かれたことなどが綴られていました。

自分が深いところで感じていることや抱えていることは、言葉にするのが難しいものです。言葉にしようとしても、無意識にはぐらかしてしまったり、過剰に装飾・美化してしまったりして、自分自身が向き合うことを回避してしまいがちだと思います。しかし池田さんの文章はその部分に向き合い、ストレートな言葉で語りかけてきました。池田さんの経験を綴った文章を読む中で、自分自身が放っておいた感情に気付かされ、共感するという体験をしました。

実際に店舗を開くまでの経緯ももちろんですが、店舗を開いてから出会った壁や、それらをどう工夫して乗り越えたのか、どんな気持ちで仕事をされているのか…といったことが書かれており、気の持ち方やほかの人たちとの関わり方、飲食店のはじめ方など、いろいろな観点から参考になるものが多いと感じました。

私自身は、就職活動にモヤモヤとしたものを感じつつもほかの選択肢を見いだすこともなく、何とか内定をもらった企業を1カ月で辞めたという経験があります。その後も複数社で働きましたが、今はフリーランスに居心地の良さを感じています。

小学校⇒中学校⇒高校⇒大学と、学校という環境の中で過ごしてきて、就職活動⇒就職というレールから外れるのが難しい(自分の考え方として)、かといってレールに乗るのもきつい、あるいは乗れない、という状況で苦しんでいる人がいるとしたら、ぜひ手に取っていただきたい本です。

就職して心地よく生きていける人は就職して生きていけばいい。しかし、就職して心地よく生きていけない人にも、自分に合った生き方を模索する可能性は開かれていることを教えてくれると思います。

えらいてんちょうさんの『しょぼい起業で生きていく』や、その後の三部作(『しょぼ婚のすすめ』『静止力』、『ネットゲリラ戦術』)なども一緒に読めば、いろいろな可能性に目が開き、自分にとっての心地よい生き方を考え直す機会になるかも知れません。

生き方や感じ方は人それぞれ違いますが、こんな風に感じ、考え、生きている人がいるという事実を知ることが、自分自身の大きな勇気につながると思いました。

日本の哲学(?)とイスラームの地平融合へ:中田考先生『イスラームの論理』

6月末に中田考先生の『イスラームの論理』を再読し、その後、ナーブルスィーの『神秘哲学集成』を手に取りました(時間をかけて読むべき本だと思うので、ゆっくり読み進めています…というか、ゆっくりとしか読めない)。

1週間に5章くらいずつ『やさしい神様のお話』もゆっくり読み進めているのですが、ここでタウヒード(神の唯一性)について繰り返し説かれていることが、そのほかのいろいろな本の理解を深めるのに役立っていると感じています。

『やさしい神様のお話』を読み進めている中でふと頭に浮かぶのが、学生時代に興味を持っていた(しかしきちんと読んでいない)西田幾多郎の哲学です。たまたま6月末に亡くなった上田閑照さんの『私とは何か』(学生時代にゼミで一部が扱われた/西田幾多郎やブーバーの思想が紹介される)が手元にあったので、再読しました。この本を読んで考えたことも、別の記事に書くかもしれません。

ان شاء الله

『イスラームの論理』の冒頭では、現代日本からイスラームに迫るためには、複数のヴェールが間に挟まっているという認識をまず持たなくてはならないということが示されます。

  1. 日本語というヴェール
  2. イスラーム世界が持つヴェール(イスラム圏の人たちのイスラーム理解、およびそこから伝わるイスラームには、普遍宗教としてのイスラームだけでなく、その地域の文化的イスラームが溶解してしまっている)
  3. 日本文化・オリエンタリズムの二重のヴェール(戦後日本のイスラーム学は、西欧オリエンタリズムの価値観を内面化している)
  4. 国家というヴェール
  5. 時間のヴェール(時間の経過によるウンマ内での知の喪失とノイズの堆積)

です。

これらのヴェールを認識することなしに「イスラームと呼ばれているもの」をそのまま「イスラーム」として受け取ってしまうことは、大きな誤認に陥ってしまうということでしょう。そのためこの本では、あえて「イスラームと現代世界」「日本とイスラーム」といったところから話しが進められ、現代日本にいる私たちとイスラームの間にあるヴェールを可視化することを促しているように思えました。

資本主義、現代の偶像、イスラーム世界の植民地化、カリフ制再興、ハラール認証の偶像崇拝…といった興味深いトピックが取り上げられていきますが、中でも私が特に気になったのが、「日本とイスラーム」の「イスラーム・日本文化の現在」と「アッラー」です。

「イスラーム・日本文化の現在」のところでは、永井均先生の<私>を巡る哲学の言葉が引用され、[日本の思想→タウヒードの認識→「人格神神学」]という流れが紹介されていました。タウヒードの唯一神が、クルアーンをもたらしたアッラー(人格神)であると同定するのがイスラーム神学の大きな課題であるというのを読んだ気がするのですが、ここにつながるイメージを持ちました。

また、[日本の思想→タウヒードの認識→「人格神神学」]の流れは、現代日本で生まれ育った私自身がムスリムに目覚めた過程に重なってくるとも感じました(私自身は直感に導かれていた部分が大きいのですが、そこには論理的な道筋があるという感覚もありました)。

中田先生は永井先生の哲学について、「日本文化とイスラーム文化の地平融合を我々は今、目前としている」と書かれていましたが、現代日本で自分自身がイスラーム・タウヒードを深く理解しようとする過程において、自分の中で、自分なりにこの地平融合を追いかける(何かしらの理解が得られるかどうかはわかりませんが)ことが大きな意味を持つという感覚を持ちました。自分がいる場所(時間・空間)とイスラームをしっかり繋げて了解していく作業になるかも知れません。

ان شاء الله

「アッラー」の項では、「宇宙に神はいない」「神はどこにも存在しない」というところから話しが始まり、「神と宇宙の根本的乖離」がイスラーム神学の基本前提であることが示されます。世界/宇宙の内部に神なる存在を立てず、それを否定していることが、ムスリムになる直前に、イスラームが正しい宗教であると私が確信した根拠の1つだったと思います。

この本のさまざまなトピックを見ていくと、イスラームについて考えることは、自分がいるこの世界(時間・空間の両者を含む)について考えることと同じだということに気づかされます。現代日本(と限定することはないかも知れません)とイスラームの間にあるヴェールの存在を認め、その困難さを引き受けつつその先へ進もうとすること、そのことが自分と世界(今いるこの世界を外側から見る)を知っていくということだと思います。

世界を離れてイスラームがどこかにあるわけではない。イスラームとは世界の姿であり、神を知る者にとって、世界と己は一つである。結局は、世界を知ること、己を知ることを擱いてイスラームの理解は存在しない。──中田考『イスラームの論理』p.294

この本を読んで興味を持ち、永井先生の著書も発注しました。困難ではありますが、自分にできる範囲で、イスラームを世界から切り離して対象化する方向ではなく、自分のいる場所(空間・時間)から地続きの世界(その外側をも含む/イスラーム)をもっと知っていきたいと思います。

アラビア語を勉強しないとなぁ…。

ان شاء الله

久しぶりに会った友人たちと食事、ご近所の戦場カメラマンさん(日本人ムスリム)との不思議な出会い

今日は学生時代の友人2人と久しぶりに会う約束をしていました。蒸し暑い松本の街を3人でぶらぶら歩き、高砂通りで見つけたお店でランチ。食事をしたのはお店の2階でしたが、涼しい風が自然に入ってきて心地よかったです。

友人の内1人とは今年に入って一度会っていましたが、もう1人と会うのは約2年ぶり…この間に私がムスリムになっていたということで、ムスリムになった経緯やお互いの近況など、いろいろな話をして盛り上がりました。

その後は少し歩いてカフェへ。いつの間にか蒸し暑さは消えて、涼しく気持ちの良い風が吹いていました。スイーツ&コーヒーでおしゃべり。ムスリムの食事や結婚、モスクの雰囲気など、話している内にイスラームにとても興味がわいてきたようで、日本語訳のクルアーンやイスラーム関連の本などを紹介しました。なんと友人の1人は名古屋でムスリムの方と交流したり、モスクを見学してムスリムの中に混じって食事をした経験もあったようでした。

その後、友人が行ってみたいお店があるということで、books 電線の鳥さんへ。「本とコーヒーとうたた寝を提供する」というユニークなお店で、お店というよりはご自宅にお邪魔しているというような雰囲気でした。古本があり、コーヒーを飲みながらゆったりできる(まさにうたた寝できるような)くつろげる空間。お店をされているご夫婦は、とても穏やかで優しそうな方々でした。

民家をお店にしており、静かで落ち着いた雰囲気でした。中庭の向こう側には大きな蔵も見えました。ふと本棚を見ると、イザヤ・ベンダサン(山本七平)『日本教について』が置かれているのが目に付きました。

と、ここでアスルのサラート(午後の礼拝)の時間に。外は雨が降り始めました。何となく、「このお店の中でサラートさせてもらいたい」という気がしました。自分がムスリムであることを伝え、お店でサラートさせていただいても良いか聞くと、「もちろんです!」「方角はわかりますか?」「イスラームの礼拝を見学させてもらっても良いですか?」と快諾いただきました。

お部屋の一隅でサラート。ムスリムになった経緯などを聞かれ、「クルアーンを聞いてみたい」ということもおっしゃられたので、iPhoneのアプリでクルアーンの読誦や本文を紹介しました。

そして本日2杯目のコーヒーをいただいていると、「この近所(徒歩30秒)にムスリムの方が居て、カフェをされていますよ。戦場カメラマンの方です」と、近所に日本人ムスリムの方がいることを紹介されました。雨がほとんど止んだので、そのお店を出ることに。お店の奥さんからは、「またぜひお祈りをしに来てください」と言われました。

友人たちと、紹介されたお店へ。なんとそのお店は、私が普段駅に向かうときに前を通っている近所のお店で、以前から何となく気になっており、「いつか行ってみたいな」と思っていたお店でした。まさかそのお店が日本人ムスリムの方のお店だったとは…。

الحمد لله

そのお店をされていらっしゃるのは戦場カメラマンの村田信一さんという方で、パレスティナ・イスラエル、ルワンダ、イラクなどに足を運び、現地で多くの写真を撮影されてきたとのことでした。お店にあった村田さんの著書で写真などを拝見しつつ、イスラエルの現地のお話などうかがいながらアラビアコーヒーをいただきました。

本日3杯目となるコーヒーは初めてのアラビアコーヒーでしたが、カルダモン(?)の上品な風味が豊かで、とても美味しかったです。

すぐ近所に日本人ムスリムの方がいらっしゃったこと、いつも前を通るお店をされていたこと、友人が行きたいと言っていたお店でたまたまサラートさせていただいたことがきっかけで出会ったことにびっくりしました。

お店の名前は「恋する虜」──フランスの小説家ジャン・ジュネの作品名からとのことです。

الحمد لله

友人たちとお店を出て(このときもお店にいる間に雨が降っていましたが、お店を出るタイミングで雨が止みました)イオンモールを散策し、タイ料理店で一緒に夕飯を食べました。不換紙幣や利子の話、偶像崇拝、旅行の話などで盛り上がりました。

友人がイスラームにとても興味を持ったり(機会があれば広丘のモスクに行ってみたいそう)近所の日本人ムスリムの方と出会うなど、予想外なことが盛りだくさんの1日でした。

◉この記事に登場したお店

  • books 電線の鳥(長野県松本市城東)
  • 恋する虜(長野県松本市城東) ※2019年11月25日をもって営業終了されました。